独自ドメインは「初年度の安さ」で決めないと決めた理由:更新料まで見る計算のやり方
前の記事で、サーバーは月額ではなく総額で選ぶと決めた話を書いた。サーバーの選び方を決めた次は、独自ドメインをどこで取るかだ。ここでも最初に目に入るのは「初年度0円」という表示だ。
何で迷ったか
ドメイン登録サービスの料金ページは、新規登録の金額を大きく出していることが多い。中には初年度0円と書いてあるところもある。だがドメインは基本的に1年ごとの更新が必要で、2年目以降は別の金額になる。初年度の安さだけで決めると、2年目に思ったより高い更新料が来て驚くことになる。
しかも、TLD(.com・.net・.jpなど末尾の種類)によって、新規登録と更新の金額差の開き方がまったく違う。ある会社の.comが安いからといって、その会社の.jpも安いとは限らない。会社単位ではなく、TLDごとに比べる必要があると分かった。
選び方の軸
軸は3つに絞った。
- 新規登録の金額ではなく、更新後の金額:2年目以降、毎年いくら払うことになるかを先に見る。
- サーバーとまとめて契約するか、ドメインだけ別に取るか:サーバー契約中は更新料が無料になる特典を持つ会社もある。サーバーの契約先が決まっているなら、そこと合わせて計算したほうが総額は小さくなりやすい。
- 取りたいTLDで個別に比較する:会社全体の印象で決めず、実際に取るTLD(.com・.jp等)の新規・更新の両方の金額を見比べる。
新規登録の金額だけを見て、更新料を確認せずに決めるのはやめる、と決めた。
計算の例
.comドメインで比べると、ムームードメインは新規登録770円・更新1,728円、Xserverドメインは新規登録0円(初回特典)・更新1,721円になる(確認日2026-09-27・各社公式料金ページより)。3年間保有した場合の合計は、ムームードメインが770円+1,728円×2年分で4,226円、Xserverドメインが0円+1,721円×2年分で3,442円になる。新規登録だけ見るとムームードメインのほうが安いが、3年間の合計で見るとXserverドメインのほうが800円ほど低くなる。
.jpドメインだと更新料の差がもっと開く。ムームードメインは新規990円・更新3,344円、Xserverドメインは初回特典で新規0円・更新3,102円になる。3年間の合計は、ムームードメインが990円+3,344円×2年分で7,678円、Xserverドメインが0円+3,102円×2年分で6,204円になり、差は1,400円を超える。ドメインの種類によって、有利な会社も差の大きさも変わる。
なお、お名前.comは新規登録こそ0円の表示があるが、更新料金のページが公式サイト上で確認できず、今回の比較には入れていない。確認できない金額は使わない、という前提で組んでいる。
.netドメインも同じように見ておくと、ムームードメインは新規1,848円・更新1,848円で、新規と更新が同額になっている。Xserverドメインは初回特典で新規0円・更新1,992円になる。3年間の合計は、ムームードメインが1,848円×3年分で5,544円、Xserverドメインが0円+1,992円×2年分で3,984円になり、.comより差が開く。新規と更新が同額の会社は、初回特典の割引が無い分、金額の見通しは立てやすい。
見落としがちな点
「1人1個限り特別価格」のような注記が新規登録の金額に付いている場合、2個目以降のドメインには適用されないことがある。複数のサイトを同時に運用するつもりなら、2個目以降の金額も確認しておかないと、想定より費用がかさむ。
もう一つ、登録者情報の公開を避けるための非公開設定(WHOISプライバシー保護)が、料金に含まれている会社と、別料金になっている会社がある。新規登録・更新の金額だけを比べて、この設定料が別枠だと気づかずに契約すると、実際の支払額が表に出ていた数字より高くなることがある。
やめ時・見直す基準
ドメインは一度取ると、サイトのURLごと変えるのが面倒で、そのまま同じところで更新し続けやすい。なので更新のタイミングが来るたびに、そのときの更新料を見直す、という基準を置いている。特に複数年契約していない場合、毎年の更新料が知らない間に上がっていることがあるので、更新の通知が来たら金額を確認してから支払う。サイト自体をやめると決めたときは、ドメインの更新も同時に止める。使わなくなったドメインの更新料を惰性で払い続けるのは、上限を決めた意味がなくなる。
今のところの判断
このサイトのドメインは、Cloudflare Registrar で取った。登録料に上乗せが無く、初年度と更新の金額が同じだった(.comで年10.46ドル・2026年9月28日の購入画面で確認)のが決め手だった。上の基準でいえば「2年目以降の総額」で比べて選んだことになる。実際に1年後の更新で金額が変わっていないかは未計測としておき、更新の時に追記する。
自分の取りたいドメインで計算したい場合は、道具の記録の比較ページを使ってほしい。表にはお名前.comのように更新料が未確認のまま残っている項目もあるので、自分で契約する前には、その時点の公式ページで最終確認をしてから決めてほしい。独自ドメイン比較・費用シミュレーション
次の記事では、サーバー・ドメインの次に選び方を決めた会計ソフトの話を書く。ここでの判断は会社選びより先に、何を優先するかという軸そのものだった。