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需要テストの広告費は、期間ではなくクリック数から逆算する

自分たちで、入札情報の月額サービスを作ろうとしている。今は需要確認のページを置いて、先行申込を受け付けている段階だ。価格は月¥3,980と月¥7,940の2つにしている。払ってでも使いたい人が本当にいるのかを、検索広告を少し出して確かめるつもりでいる。

最初に立てた予定は「検索広告を3週間、約¥7,000」だった。期間と金額を先に決めていた。計算し直すと、この予定では0件だった時に何も言えないと分かった。今回はその計算と、変えたやり方を書く。

何が問題だったか

需要のテストで知りたいのは、「0件だった時に、需要が無いと言えるか」だ。

「3週間・約¥7,000」には、何回クリックされればいいかという考えが入っていなかった。ここが曖昧なままだと、0件でも「たまたまかもしれない」と迷うことになる。迷ったまま、もう少しだけ出してみる。これを繰り返すと、やめ時がなくなる。

申込率1.9%と置いて計算し直す

まず、需要がある場合の申込率を仮に置いた。1.9%だ。Unbounceが公開しているデータで、Bing広告から来たソフトウェア系のページの中央値だ(出典:Unbounceの公開データ)。需要があるなら、このくらいは申し込まれる、と置いた。

1.9%は、100クリックで1.9件という割合だ。裏返すと、1回のクリックで申し込まれない確率は98.1%になる。

n回クリックされて1件も申込が無い確率は、98.1%をn回掛けた数だ。これを1から引くと、1件以上の申込が出る確率になる。申込率をp、クリック数をnとすると、式はこうなる。

1−(1−p)^n

90%の確率で1件出すには、約120クリック要る

「需要があれば、90%の確率で1件以上出る」ようにしたい。言い換えると、1件も出ない確率を10%まで下げたい。(1−p)^n が0.1になるnを探せばいい。

何回掛けたら0.1になるかは、対数を使うと出せる。ここでは ln と書く。表計算ソフトなら LN という関数で計算できる。式はこうだ。

n = ln(0.1) ÷ ln(1−p)

pに0.019を入れる。ln(0.1)は約−2.303、ln(0.981)は約−0.0192だ。割ると、nは約120になる。1クリック¥100なら、約¥12,000だ。

最初の予定の¥7,000だと、70クリックになる。70クリックで1件も出ない確率は、0.981を70回掛けて約26%だ。需要があっても、4回に1回くらいは0件になる。これでは「0件=需要なし」とは読めない。

置いた数字は、どれも仮のもの

この計算には、仮に置いた数字が2つ入っている。

1つは申込率の1.9%だ。これは、よそのページの中央値で、自分たちのページの申込率ではない。本当の申込率がこれより低ければ、必要なクリック数は増える。もう1つは、1クリック¥100という単価だ。実際の単価は、出してみないと分からない。

なので、ここで出した約120クリック・約¥12,000は、答えではなく目安として扱っている。大事なのは金額そのものより、「何クリックで0件なら、何が言えるか」を先に計算しておくことのほうだ。

やり方をこう変えた

期間で区切るのをやめて、クリック数で区切ることにした。

100クリックでも、需要があって0件になる確率は約15%ある。0にはならない。0件で撤退するときは、この15%を承知の上で撤退することになる。それでも、70クリックの26%よりは、0件の意味が読める。

2件以上で終わりにしないのは、先行申込がまだ支払いではないからだ。申し込むのは気軽にできる。月¥3,980や月¥7,940を実際に払うかどうかは、また別の話になる。申込の数だけで「需要あり」と決めると、あとで数字が大きく崩れるおそれがある。

途中で、ページの文言も書き直した

もう一つ、分かったことがある。同じ入札の公開情報を使った通知サービスで、無料枠つき・月¥980のものが、2026年7月に始まっていた。

需要確認のページには、「価格を抑えています」と書いていた。月¥980のサービスがある以上、この文言はもう事実ではない。なので書き直した。

違いとして書いたのは、値段ではなく、やることの範囲だ。通知するだけでなく、公告の本文を読む。そのうえで、参加資格を満たすかの判定と、提出物の一覧まで書き出す。ここが違う点だ。

今のところの判断

広告費は、期間ではなくクリック数から逆算する。「3週間・約¥7,000」の予定はやめた。100クリックと200クリックで区切り、そこで続けるか止めるかを決める。結果が出たら、この記事に追記する。

需要のテストは、「出して様子を見る」になりやすい。でも様子を見るだけだと、0件でも1件でも、都合のいいほうに読んでしまう。何クリックで、何件なら、どうするか。お金を出す前にそこまで決めておくと、結果を読む時に迷わずに済む。

次の記事では、記事03で書いた紙の上のトレードの試験について、最初の16時間の数字を書く。

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